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直下率

皆様こんにちは。工事課の橋本です。
今年は年明けの能登半島地震、そして最近の高知や愛媛での地震など、日本各地で地震が相次いで発生しています。

新築やリフォームをお考えの方は「地震に強い家を建てたい‼」と耐震性能について気になるところだと思います。チューモクの家は「耐震等級3」の住まいをご提供、さらに万が一の時のための耐震補償をお付けしておりますから、さらなる安心をプラスした住宅となっております。

しかし、耐震性能を高めるためには柱の「直下率」というのも重要です。では、「直下率」とは何でしょうか。

「直下率」とは、“1階と2階の柱や耐力壁などが、どの程度の割合で上下階で重なりあっているか”を示した値です。

当然、2階と1階の柱がそろっていると建物のバランスは良くなり、揺れにも強くなります。つまり、「直下率」が高いほど、耐震性が高くなるという傾向があります。

実は、「直下率」は建築基準法には規定されていませんし、また、耐震等級の計算にも直接関係ありません。しかし、熊本地震以降の調査により、「直下率」によって建物の被害の程度が変わったことが分かってきました。最近では、「直下率」は設計時に重視するべきポイントのひとつとして考えられています。

この「直下率」は目安として50%以上が望ましいとされていますが、理想は60~70%です。
地震等で大きな力が加わった時に下階に柱が無い場合(つまり「直下率」が低い場合)、梁に大きな負担がかかり倒壊の危険性が高くなります。 (1階の場合は、柱や耐力壁の下に基礎が入っています。)

自由に間取りができる注文住宅の場合、打合せを重ねていくと間取りの変化で柱の位置がずれる事もあると思います。その際は、柱の位置も考慮して考える必要があります。とは言え、お客様が図面を見て直下率に気を配ることはなかなか難しいと思います。弊社では、常にリアルタイムで「直下率」を確認しながら設計をしていますので、安心してお任せください。

この「直下率」という言葉だけでも覚えておけば、いざプランする際に気にかけることができると思いますので、ぜひお役立ていただければと思います。