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リフォーム工事で住宅用火災警報器を更新しよう。

こんにちは設計の池田です。

今年も3月初旬に春の火災予防運動が行われました。住宅の火災予防の観点では火の用心に越したことはありませんが、不測の事態で火事に遭遇した時、あなたの命を救ってくれる可能性を高める住宅用火災警報器の必要性について、いろいろ調べてみました。

総務省消防庁の住宅防火情報(https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/juukei.htmlより出典)に平成10年から令和2年までの住宅火災の発生件数と死者数の推移のグラフがありましたのでご覧ください。

住宅火災の発生件数と死者数は平成17年をピークに減少傾向にあります。

平成17年は前年の平成16年10月1日に東京都の条例で住宅用火災警報器の設置が義務化されたことによる死者数の減少と思われます。日本の人口の約10%が集まる東京都には大手住宅メーカーの本社が集まっていることもあり、規格住宅の標準仕様として住宅用火災警報器を全国的に普及したことにより新築住宅の大半に住宅用火災警報器が設置されるようになりました。

さらに平成23年6月1日に消防法が改正され、既存住宅でも住宅用火災警報器が義務化され、全国各地で住宅用火災警報器の設置を促す活動が始まりました。

そして現在、令和5年になりました。平成16年から19年、平成23年から12年経過しました。住宅用火災警報器の寿命は約10年と言われています。設置当初は取替不要と言われていたAC100V式住宅用火災警報器ですが、メーカーはAC100V式であっても内蔵部品の寿命のため、10年で機器の更新を推奨しています。

住宅用火災警報器の大手メーカーの一つであるPanasonic㈱が2021年3月末をもってAC100V式の住宅用火災警報器の生産を終了しました。また住宅用火災警報器のもう一つの大手メーカーであるホーチキ㈱もAC100V式の住宅用火災警報器の生産を終了しています。

AC100V式住宅用火災警報器から現行の電池式住宅用火災警報器に電気工事不要で取替可能です。このブログを読んでいるあなたのお家の住宅用火災警報器は正常に作動しますか?確認してみませんか?

確認方法

本体のボタンを押したり、ヒモを引っ張ったりして、反応が無い場合は電池が切れているか、故障しているので、すぐに交換が必要です。

電池式のものですと、電気工事を伴いませんので、簡単な工事で取替可能です。また不要となった住宅用火災警報器は小型家電リサイクル法の小型家電に分類されますのでお住まいの市町村に設置の小型家電のリサイクル回収ボックスへ持っていってください。高所に設置されている場合は個人では対応できないことも出てきます。その場合には、私ども建築業者へご相談して下さい。

ここまで読んでいただいた方へ更なる情報をご用意しました。最後まで読んでいただけると幸いです。

住宅火災の発火源別死者数のグラフをご覧ください。

たばこを発火源とした火災が最も多くなっています。次に多いのが電気器具類でその次に多いのがストーブによる火災です。これは冬場の湿気の多い時期にストーブの周りに洗濯物を干していることが想像されます。じめじめした寒い部屋ではなかなか洗濯物が乾かないのでストーブのある部屋やその周りに洗濯物を置いてしまうのは当然です。しかし火災の原因の3位になるほど危険な行為であることを認識しておかなければいけません。住宅火災の死者数の推移と65歳以上の高齢者の割合を示したグラフをご覧ください。

ご覧の様に住宅火災の死者数のうち65歳以上の高齢者の割合が高止まりを見せています。

住宅用火災警報器を設置するようになった現在でも、住宅火災が起こってしまうとどうしても体の自由が利かない高齢者が逃げ遅れてしまい易いことを示しています。つまり火災を起こさないことが一番重要ということになります。冬場にストーブ無しで室内干しで洗濯物を乾かすことができれば、火災の危険を少しでも減らせるかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、デシカント式の除湿乾燥機「カライエ」です。

(DAIKINカタログから抜粋)

高さ29.9㎝幅43.7㎝奥行19㎝でコンパクトな壁掛エアコンの様な形ですが、室外機を設置することなく直径6.5㎝の排気ダクトと100Vの電源があれば設置可能です。このデシカント方式は室内の空気をデシカントエレメントに吸着させ、高湿度の空気として気体のまま屋外へ排出し、一般的な除湿器の様な水捨て作業がありません。

(DAIKINカタログから抜粋)

知る人ぞ知るダイキン工業㈱の便利商品「カライエ」をご紹介しました。
参考価格11万円(税込、材工共)

お問い合わせはチューモクまでどうぞ。