どんな暮らしがしたいですか?
2016.04.18設計 高倉です。
『どんな暮らしがしたいですか?』大切にしたいキーワードです。
住宅設計のご相談を頂く時、よく「間取りはこうで、LDKは何帖で子供部屋は最低何帖欲しい…」などご要望頂きます。
往々にして、各部屋の要望の広さを足していくと予算に合わない上に敷地条件を活かしたプランになりにくい場合が多いと感じます。
僕は設計依頼を受けると、まず敷地に伺い、道路や近隣との関係、日当りや風通りを感じ、そこから見える切取りたい風景を探します。
その敷地の長所と短所を理解した上で、間取りや、物理的広さにこだわるのではなく、新しい住まいで『したい暮らしができる家』が『いい家』だと考えます。
だからこそ、『どんな暮らしをしたいか?』をまず最初にイメージしてみて下さい。
「晴れた日は、朝日を浴びながら朝食をとりたい。」
「カーテンを開けても、近隣の視線を気にせず解放的に生活したい。」
「子供たちと一緒に家事や学習をしたい。」
「時々、居心地のいい場所から、植栽や空をボーと見たい。」
「時々、狭い空間に籠りたい。」
「寝る時は、静かな環境で眠りたい。」
等々、なかなか自分のイメージを住宅会社に言葉にして伝えるのは難しいですが、ご家族と打合せを重ねていくごとに、お互いのイメージが明確になり形になっていきます。
その結果、最初に考えていた物理的広さより狭い間取りになったとしても、『したい暮らしができる家』になったなら、きっと喜んで頂けると強く思うのです。
今回は「暮らし」についての一考でした。
お住まいになるご家族に、後々「こんな暮らしがしてみたかった。」と言って頂ける住宅をご提案できるよう心がけ、打合せを通して様々な価値観を共感できるお客様との出会いを楽しみにしております。