こんにちは、工事課の橋本です。
今回は住宅の電気設備工事でのネット環境やEV電源の必要性について、自分が工事中に感じたことを書いてみようと思います。
最近の電気設備事情からお話すると…
まずはテレビについて…、
今の若い世代の方は、まったくと言ってもいいほど地上波テレビを見ないのではないでしょうか(自分の子供達もそうですが…)。テレビはモニター代わりにYOUTUBEやサブスクに使用するだけ、その他の家電用品もスマート家電が充実し、スマートフォンやアレクサと同期させています。
そして、遊びや趣味ではネットを接続してオンラインゲーム。
そうなると、多彩なバッテリー器具(スマートフォン、スマートウォッチ、モバイルバッテリー、ハンディファン、掃除機等)を充電するスペースが必要になってきます。
自動車については、ハイブリッド車と電気自動車が主流になっておりますし、現時点で日本政府は2035年までにガソリン自動車の販売を禁止する方針をあげています。
住宅においても、ネットワーク環境や電気自動車(EV)、スマート家電の普及によって、電気設備の計画がますます重要かつ複雑になってきています。そこで、今の時代の家づくりに欠かせない電気設備工事で気を付けたいポイントをご紹介したいと思います。
新築住宅の場合、上棟から1ヵ月~1.5ヵ月には電気配線工事が終了し、その後木工事で天井や壁の下地となるプラスターボード(石膏ボード)の施工を致します。
その後は、隠蔽の配線工事が出来なくなりますので、プランの段階で電気設備の計画を立ててしまわなくてはなりません。
工事を開始してから細かな電気設備プランを考えていると、途中で工事が中断し、工期の遅れが発生するおそれがありますし、配線や配管のやり直しが生じた場合は追加費用が発生する場合もあります。
ぜひ、プラン打合せの際には自分たちの生活スタイルを設計士やコーディネーターに細かく伝えて相談する事、そして、今の家族での生活スタイルと、10~15年後の生活スタイルも考えて相談する事をおすすめいたします。
具体的には次のようなものがあげられます。
①弱電引き込みは?(光・デジタル)
※通信速度
※ケーブルorアンテナ
②各部屋に本当にTV配線は必要ですか?(特にお子様のお部屋など)
※必要のない場所の配線工事は、建築費用の無駄になります。
③Wi-Fi環境(モデム、ルーターの設置位置)
※どこが通信状態が良いのか(例 ルーターからの電波は、球体状に広がりますので、家の角に設置すると効率が悪くなる恐れがあります)
④メッシュWi-Fiや中継器が必要か?どこに取り付けるか?
※1Fと2Fの通信
※その場所には、電源が必要になってきます。
⑤有線でのネットは必要か?
※後で施工できるように配管工事が必要か?
※仕事やゲームでの使用で、通信速度が必要な場合もあります。
⑥何処で、何台、何を充電するか?
※お掃除ロボットは使用しますか?充電する基地が必要です。
※USBコンセントが必要か?
⑦200V EVコンセントの有無
※新築工事後の隠蔽配管はできません。
※EV100V充電もできるが時間がかかります。
⑧玄関鍵
電気錠か、100V式か電池式か?
インターフェイスユニットは必要か?必要ならどこで施錠、解錠したいか?
などなど…。家づくりというと、間取りやデザイン、収納の事ばかりに目がいきがちですが、意外と見落とされやすいのが「電気設備」の事です。なるべく早い段階からしっかり考えることが大切です。
とは言え、なかなか複雑で難しいテーマでもありますので、ぜひお気軽にいろいろとご相談いただければと思います。