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城端別院善徳寺

 

 

こんにちは営業課の鈴木です。

 

今日は弊社が参加している城端別院善徳寺「庫裏」「台所門」保存修理工事についてお話させていただきます。

麦屋祭りで知られる城端別院ですが、平成24年から着工した本堂の保存修理はほぼ終わり残るは庫裏と台所門となっております。庫裏の建立を示す棟札などは発見されておりませんが、1855年にはすでに存在し今よりさらに大きい3階建てであったことが絵図からわかり当時の繁栄を物語っています。しかしながら構造的に弱い建物だったようで、台風などにより大きく揺れて倒壊の可能性も考えられたので、明治期には2階建てに減築され現在の姿になりました。 着工当初は地盤沈下や建物が右へ大きく傾斜し地震が来たら倒壊の可能性もある建物でしたが、現在は傾斜も直し耐震補強工事も行われ倒壊の危険性は排除されました。外壁の漆喰も見事に補修され左官職人の技が見てとれます。内部の仕上げについては庫裏の利活用を検討しながら明治期の復旧と現在の使い勝手を融合させる作業に日々議論を重ねているところではありますが、観光はもちろん学童の生活体験など老若男女が集う場所になればと思っております。

 

平成29年までの継続事業ですが来月の10月15、16日10:00~16:00の予定で修理中の庫裏と台所門の現場公開を予定されております。当日は写真にある足場も撤去され美しい漆喰壁が大きく見えます。修理中の内部が見学できる年に一度の機会です。是非皆様のお越しをお待ちしております。