皆さまこんにちは、コーディネーターの谷口です。
秋も深まり過ごしやすい季節となりましたが、長い夜には間接照明の柔らかな光で、ゆったりと穏やかな時間を過ごしてみたいものですね…🌙
家づくりで重要な照明計画。それを機に、生活に間接照明を取り入れてみたいと考えている方はたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし、間接照明にもいくつか種類があり、器具も多様化している中、SNSや施工例で見る素敵な写真で膨らんだイメージが思っていたように設計士やコーディネーターに伝わっていなかったり、逆に提案された間接照明が実際にはどのようなイメージになるのか想像できなかったり、というような問題も度々うかがえます。
今回は間接照明の基本の種類と、そのまま取り入れられる施工例を合わせてご紹介いたします。
●壁面を照らす「コーニス照明」
部屋の主役となる壁を際立たせてくれる、住宅の間接照明には定番の手法。
主にテレビの背面の壁に採用されることが多く、目線に比較的近い位置に柔らかな光が広がり、明るさをしっかり補填しながらも落ち着いた上質な空間へと導きます。
こちらは、堀上げた天井に 照明器具を下向きに取り付けて壁面を照らしています。
間接照明の強みは、反射光によって広い面に十分な明るさを得られること。
より効率的に明るさを求めるなら、照らす壁は断然白色がおすすめです。
シンプルな空間でも光が華やかさを与えてくれ、視線を集めます。
一方で、素材や色にこだわったアクセント壁は、より際立たせたいはず。
白色の壁に比べて光の広がりは抑えられるため、思っていたより明るくない、と感じられるのがデメリットですが、照明の有無で普段とはまた違った色味や素材感が楽しめたり、凹凸があるタイルや塗り壁だと立体感が強調されるので、ラグジュアリーさが格段にアップします。
下がり壁に仕込んだ照明が、壁材SOLIDO(ソリド)の素朴な肌を表情豊かに見せてくれます。
和紙調のクロスを照らした例。一見控えめなアクセントですが、光が当たることで繊細な模様が浮かび上がります
●天井面を照らす「コーブ照明」
広い天井に広がる光は圧巻、一気に空間の主役になるコーブ照明。
天井の反射光は視覚的にもかなり明るく、天井が高く感じられ、解放感を得られるのがメリットです。
また、折り上げた天井面や下がり天井といった造作部分の素材によって雰囲気がガラッと変わるので、「我が家の色」がしっかり出せるポイントでもあります。
デメリットは、コーブ照明を取り入れる方法や範囲によって、間取りの変更が必要になったり、天井や窓高さの検討が必要な場合もあること。早い段階から設計士に相談していただけると安心です。
窓際1面にオークの板張りの下がり天井を設け、天井面を照らした例。間取りと相まって奥行きが感じられ、すっきりと整ったイメージも与えます。
折り上げ天井に仕込まれた間接照明が、リビングに十分な明るさと縦に抜けた解放感を生み出します。
●応用編
間接照明は、見た目や雰囲気の良さだけではなく、ダウンライトだけでは心もとない空間の明るさを補うものでもあります。
間取りと照明器具に合わせて造作する場合もあれば、家具や設備自体に取り付けることで、工事の手間を少なく間接照明を取り入れられることも。
ベッドヘッドの腰壁にアクリルパネルを組み込んで照明器具を仕込んでいます。下からの優しい光は落ち着いた寝室を作るのにぴったりです。
カップボードの吊戸棚と天井の間を利用した間接照明。手元のダウンライトとは別に、キッチンの空間に明るさをもたらしてくれます。
さらに、先にご紹介した照明手法を組み合わせることで、よりホテルライクな雰囲気に格上げできます。
コーブ照明と、それを応用した足元の間接照明。上下の光のラインがどこか幻想的な雰囲気を醸し出します。
ミラー上下の間接照明はホテルライクな洗面の定番。光源が隠れているのでミラーに近づいてもまぶしさが少なく、影も映りづらいのがポイントです。
まだまだご紹介できなかった例はたくさんありますが、間接照明の魅力が少しでも伝わっていればうれしいです。
実際の家づくりではこれらの施工例や、SNS、展示場などで見かけた取り入れたい照明のイメージがありましたら、ぜひお聞かせください。
一緒に理想の空間となるよう照明計画をしていきましょう!