築350年合掌造り家屋 改修工事
2018.05.08工事課の寺田です。
現在、築350年 南砺市に昭和40年代に移築された合掌造り家屋の
改修工事を行っております。
旅館や住居として使われていた建物ですが、東京のプロジェクト会社より
協力依頼受注をし、東京の設計事務所の設計監理により作業を行っており、
カフェとゲストルーム個室が利用目的です。
施工に関しては、古く太い柱にかたがりが生じている為、柱と柱の間に入る
サッシュを大工さんが一ヶ所一ヶ所寸法を取り、取付用の枠を造り
取り付けていく方法で手間が掛かったり、内壁の板貼も一枚一枚削り合わせて
貼っていくという、目には見えない手間と努力を行っております。
カフェ(1)に関しては、土間に薄いレンガを敷き込み、カウンター天板には
古材を使用したり、天井にぶら下がっていた太鼓を落とし、立飲み?カウンターとして利用。
カフェ(3)は囲炉裏を囲んでのカフェ
ゲストルーム個室には各トイレ、浴室あり。
浴槽、洗い場はハーフユニット、壁・天井には桧の板貼とし、完成目指しております。
カフェ(3)を打ち合せ、休憩所にと使っておりますが、設計士、大工、私と350年前に
これほどのものを造った大工さんや、現在で言えば施主様の事を語り合い進めています。
設計士も1週間に一度、現場で宿泊し施工方法、意匠的な事も話し合い5月末の完成を
目指しております。
天井仕上が無く、柱や梁、屋根裏茅葺も見ているだけで感心します。
この様な施工、工事は初めてですが、大変勉強になります。